臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編|現場で迷わないための“実践思考”が身につく一冊

リハビリ書籍

臨床実習で「何を考えればいいかわからない」と感じたあなたへ

臨床実習や就職して間もない頃、運動器疾患の患者さんを前にして

「評価は合っているのか」

「この治療方針でいいのか」

と不安になった経験はありませんか。

教科書は読んできたはずなのに、いざ現場に立つと何から考えればいいのかわからない。

そんな戸惑いを感じるのは、決してあなただけではありません。

本書は、臨床実習生や若手PTがつまずきやすいその“隙間”を丁寧に埋めてくれる一冊です。


書籍の基本情報

書名:臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編

編者:園部俊晴

出版社:運動と医学の出版社

発行年:2022年

定価:4,400円(税込)

ISBN:978-4904862520

シリーズ名:理学療法実践ナビ

電子版:あり(医書系電子書店にて配信)


書籍の概要と特徴

本書は「運動器疾患を担当するとき、臨床では何をどう考え、どう行動すればよいのか」を明確に示してくれる実践書です。

特徴的なのは、単なる知識の羅列ではなく、評価から治療、経過の見方までを“臨床の流れ”として整理している点です。

臨床実習生や若手PTが混乱しやすいポイントを熟知した編者・執筆陣によって、

「なぜこの評価を行うのか」

「この結果から何を考えるのか」

が言語化されています。運動器疾患を前にしたときの思考の道筋を学べることが、本書最大の強みです。


目次と各章の内容

運動器理学療法を考えるための基本的な視点

本章では、運動器疾患を担当する際に理学療法士が持つべき基本的な思考枠組みが整理されています。

評価とは単なる測定ではなく、治療仮説を立てるための材料であることが強調されており、

「なぜこの評価が必要なのか」

「この結果から何を考えるのか」

という臨床推論の出発点が明確になります。臨床実習生や若手PTが最初につまずきやすい“考え方の軸”を整える章です。

大腿骨近位部骨折の理学療法

臨床実習や急性期・回復期病棟で頻繁に遭遇する大腿骨近位部骨折について、病態と手術内容を踏まえた理学療法の進め方が解説されています。

荷重制限の考え方、立ち上がり・歩行動作の評価ポイント、再転倒予防の視点など、実際の臨床場面を想定した内容が中心です。

高齢患者に対する理学療法を考えるうえで欠かせない視点を学べます。

人工股関節全置換術(THA)術後の理学療法

THA術後患者に対する評価と治療の考え方を、術後経過に沿って整理した章です。

脱臼リスクへの配慮、股関節周囲筋の評価、動作指導のポイントなど、若手PTが不安を感じやすい点が具体的に示されています。

術式や侵襲を意識しながら理学療法を組み立てる重要性が理解できます。

人工膝関節全置換術(TKA)術後の理学療法

TKA術後に問題となりやすい可動域制限、疼痛、筋力低下に対する評価と介入が解説されています。

可動域訓練を中心に、なぜその時期にそのアプローチが必要なのかが論理的に説明されており、漫然とした訓練から脱却するためのヒントが詰まっています。

臨床実習のレポート作成にも直結する内容です。

その他の代表的な運動器疾患・術後症例

本章では、臨床現場で遭遇しやすいその他の運動器疾患や術後症例について、共通する評価視点と理学療法の考え方がまとめられています。

疾患ごとの特徴を押さえつつ、

「どこを見るべきか」

「何を見落としやすいか」

といった若手が陥りやすいポイントにも触れられており、臨床応用力を高める構成となっています。


読んで得られること

本書を読むことで、運動器疾患に対する評価・治療の“考え方の型”が身につきます。

具体的には、評価結果をどのように解釈し、次の治療につなげるのかという臨床推論の流れが明確になります。

また、実習中に求められる報告や質問への対応力、若手PTとしての説明力・根拠提示能力の向上にもつながります。

知識を「使える形」に変換する力を養える点は、大きなメリットです。


どんな人におすすめか

これから臨床実習を控えている理学療法学生、現在実習中で運動器疾患に苦手意識を持っている方には特におすすめです。

また、就職して数年以内の若手PTで、「評価や治療の方向性に自信が持てない」と感じている方にも適しています。

さらに、実習生や新人を指導する立場の理学療法士にとっても、指導の軸を整理する参考書として活用できる一冊です。


実際に読んだ感想・臨床での活かし方

本書を通して感じるのは、「臨床で考えるとはどういうことか」を丁寧に教えてくれる誠実さです。

派手なテクニックや即効性のある手技ではなく、評価から治療までを論理的につなぐ姿勢が一貫しています。

臨床実習や新人時代は、部分的な知識に振り回されがちですが、本書を読むことで「まず何を整理するべきか」が明確になります。

実際の症例を前にしたとき、ページをめくりながら自分の思考を確認できる、そんな安心感のある一冊です。


まとめ

臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編は、運動器疾患を前にしたときの迷いを減らし、臨床思考を確実に育ててくれる実践書です。

知識と現場をつなぐ架け橋となる一冊として、実習前・実習中・就職後まで長く活躍してくれるでしょう。

運動器理学療法に自信を持ちたいすべてのPTに、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました