膝・足関節の痛みが変わらない理由が見えてくる一冊園部俊晴の臨床 徒手療法ガイドブックⅡ 膝関節・下腿・足関節・足部編を臨床でどう使うか

リハビリ書籍

臨床でこんな悩みありませんか?

膝の痛みがなかなか取れない。

足関節の可動域を出しているのに、歩行が改善しない。

評価はしているつもりだが、どの組織に対して何をすればいいのか確信が持てない。

理学療法士・作業療法士として臨床に立っていると、こうした悩みを感じる場面は少なくありません。

特に膝関節から下腿、足関節・足部は、全身運動や歩行の土台でありながら、評価と治療の難易度が高い領域です。

「とりあえず関節モビライゼーション」

「とりあえずストレッチ」

になってしまい、介入の再現性や手応えに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな臨床家に向けて書かれたのが、本書です。


書籍の基本情報

書籍名:園部俊晴の臨床 『徒手療法ガイドブックⅡ』 膝関節・下腿・足関節・足部編

著者:園部俊晴

出版社:運動と医学の出版社

発行年:2025年

判型・ページ数:B5変型判・365ページ

定価:7,500円+税

ISBN:978-4-904862-80-3

電子版:あり


書籍の概要と特徴

本書は「目の前の患者の症状をどう変えるか」という一点に徹底的にフォーカスした徒手療法の実践書です。

シリーズⅡでは、膝関節・下腿・足関節・足部に特化し、痛みや可動域制限の原因となる組織をどのように評価し、どのように介入するのかが体系的に整理されています。

特徴的なのは、解剖学や運動学の知識を単なる前提条件で終わらせず、「この組織が硬ければ、この動きが制限され、この症状が出る」という臨床推論の流れが非常に明確な点です。

徒手療法の手技も、力任せではなく、組織の滑走性・伸張性を改善するための考え方が一貫しています。


目次と各章の内容

序章

本書全体の臨床的立ち位置と、徒手療法を行う上での基本的な考え方が示されています。

単なるテクニック集ではなく、「評価ありき」の姿勢が強調されています。

第1章 膝関節

膝関節を構成する各組織の役割と、痛みや可動域制限が生じるメカニズムを解説。

脛骨大腿関節、膝蓋大腿関節それぞれに対する評価視点と徒手介入が具体的に示されています。

第2章 下腿

下腿部の筋・筋膜・骨間膜など、見落とされやすい組織に焦点を当てた章です。

膝や足関節の問題を下腿から再評価する重要性が理解できます。

第3章 足関節

距腿関節、距骨下関節の運動と機能障害について詳述。

背屈制限や不安定感に対する評価と徒手療法が、臨床ですぐに使える形で整理されています。

第4章 足部

足部のアーチ構造や各関節の連動性を踏まえた評価・介入が解説されています。

歩行や立位バランスに直結する内容で、臨床応用度の高い章です。


読んで得られること

本書を読むことで、「どこを触ればいいのか分からない」という不安が大きく減ります。

症状と組織を結びつけて考える視点が身につき、評価から治療までの流れが明確になります。

また、徒手療法の効果判定をその場で行う意識が自然と身につくため、治療の再現性と説得力が高まります。


どんな人におすすめか

  • 膝・足関節の治療に苦手意識がある理学療法士・作業療法士
  • 徒手療法を感覚ではなく理論で整理したい方
  • 評価から介入まで一貫した臨床推論を身につけたい中堅以上の臨床家
  • 後輩指導や教育に使える根拠ある内容を求めている方

実際に読んだ感想・臨床での活かし方

本書を読んで最も印象的だったのは、「なぜその徒手療法を行うのか」が常に言語化されている点です。

これにより、患者への説明が非常にしやすくなります。

膝の痛みが改善しない症例に対しても、足関節や下腿から再評価する視点が自然と身につき、介入の幅が広がりました。

単発のテクニックではなく、臨床思考そのものをアップデートしてくれる一冊だと感じます。


まとめ

園部俊晴の臨床 徒手療法ガイドブックⅡ』は、膝関節・下腿・足関節・足部に対する徒手療法を「再現可能な臨床技術」として整理してくれる貴重な専門書です。

徒手療法に迷いを感じている方、臨床の引き出しを増やしたい方にとって、長く手元に置いておきたい一冊になるはずです。

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