症例で深く理解する脳卒中リハビリの思考プロセス──「症例で学ぶ脳卒中のリハ戦略[Web動画付]」が臨床を変える一冊

リハビリ書籍

こんな悩みありませんか?

脳卒中の患者さんを前に、

「評価はできたけれど、そこからどう介入につなげればよいか迷う」

「同じ片麻痺でも症例ごとに反応が違い、戦略が定まらない」

「教科書的な知識と、目の前の患者さんがうまく結びつかない」

と感じたことはありませんか。

理学療法士・作業療法士として経験を積むほど、単なる手技や方法論だけでは通用しない場面に直面します。

そんな臨床の“もやもや”に、症例ベースで真正面から向き合えるのが本書です。


書籍の基本情報

書名:症例で学ぶ脳卒中のリハ戦略[Web動画付]

編者:吉尾 雅春

出版社:医学書院

発行年:2018年

判型・頁数:B5判・224頁

定価:4,400円(税込)

ISBN:978-4-260-03683-2

電子版:あり(Web動画付属)


書籍の概要と特徴

本書は、脳卒中リハビリテーションを「症例から考える」ことに徹底的にこだわった一冊です。

機能障害や動作障害を単独で解説するのではなく、実際の症例を通して、評価、仮説立案、介入戦略、再評価という臨床思考の流れを追体験できる構成になっています。

特に特徴的なのは、文章だけでなくWeb動画を併用している点です。

動作分析や介入場面を視覚的に確認できるため、紙面では理解しにくい細かな身体の使い方や変化をイメージしやすく、若手から経験者まで幅広く活用できます。


目次と各章の内容

序章

脳卒中リハビリテーションを症例から学ぶ意義について述べられています。

評価項目の暗記ではなく、「なぜそう考えるのか」という思考過程を重視する姿勢が示され、以降の章を読むための土台となります。

第1章 片麻痺症例に対する基本的な評価と戦略

典型的な片麻痺症例を通して、運動機能・感覚・姿勢制御をどのように統合的に評価するかが解説されます。

評価結果をどのように解釈し、介入の優先順位を決めるかが具体的です。

第2章 歩行障害を主訴とする症例

歩行分析を中心に、問題点の抽出から治療戦略の立案までが示されます。

動画を用いた動作観察が臨床推論にどう結びつくかが理解しやすい章です。

第3章 上肢機能障害に対するリハ戦略

上肢の巧緻動作や日常生活動作への影響を踏まえ、機能回復と代償のバランスをどう考えるかが述べられています。

作業療法士にとって特に参考になる内容です。

第4章 高次脳機能障害を合併した症例

注意障害や半側空間無視などを伴う症例について、運動面だけでなく認知面を含めた包括的な戦略が解説されます。

多職種連携の視点も学べます。

第5章 慢性期症例へのアプローチ

回復期を過ぎた症例に対して、何を目標に、どのような介入を行うのかが示されます。慢性期でも変化を引き出すための考え方が印象的です。


読んで得られること

この本を読むことで、脳卒中リハビリにおける「評価から戦略立案までの一貫した思考プロセス」が身につきます。

単に技術を増やすのではなく、症例ごとに柔軟に考える力が養われる点が最大の収穫です。

また、動画によって動作分析の精度を高める視点も得られます。


どんな人におすすめか

脳卒中リハビリに関わり始めた若手理学療法士・作業療法士はもちろん、経験を積んだ中堅以上のセラピストにもおすすめです。

特に「評価と治療がうまくつながらない」と感じている方には、大きなヒントになるでしょう。

学生の症例検討対策としても有用です。


実際に読んだ感想・臨床での活かし方

臨床で本書を参考にすると、患者さんを見る視点が自然と広がります。

「この動作ができない理由は何か」

「今の介入は本当に目標につながっているか」

と、自分の思考を振り返るきっかけになります。

動画を見ながら同僚とディスカッションすることで、チーム内の共通理解を深める使い方も効果的だと感じました。


まとめ

症例で学ぶ脳卒中のリハ戦略[Web動画付]」は、脳卒中リハビリを“考える力”を鍛えてくれる実践的な一冊です。

症例ベースで学びたい方、臨床推論をレベルアップさせたい方にとって、手元に置いて何度も読み返したくなる内容だと言えるでしょう。

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