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理学療法超音波学 vol.2|Vol.1からどう進化した?運動器理学療法を“可視化”する実践書の真価

リハビリの現場で「この評価、本当に合っているだろうか」「触診や動作分析の裏付けが欲しい」と感じることは少なくありません。近年、理学療法士・作業療法士の間で超音波(エコー)を評価ツールとして活用する動きが広がっていますが、実際には「どう臨床に落とし込めばいいのか分からない」という声も多いのが現状です。そんな中で刊行されたのが『理学療法超音波学 vol.2』です。本書は、基礎を扱ったVol.1を踏まえ、より実践的に「運動器理学療法を可視化する」ことに焦点を当てた一冊となっています。
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理学療法における“見える化”をすすめる — 理学療法超音波学 vol.1 の要点と臨床応用

を“感じ取る”ことが多くあります。しかし、それだけでは「痛みの原因」「筋・靭帯・筋膜など軟部組織の構造・機能的な状態」「動きに伴う内部組織の挙動」などは、どうしても“ブラックボックス”的に扱われがちです。このような限界を感じ、「もっと可視化できたら」「もっと解像度を上げられたら」と思うセラピストにとって、本書は強力なツールになります。私自身、臨床で“触診・経験・勘”に頼らざるを得なかった場面で、「エコーで見える化する」という選択肢があることを知り、本書に強く惹かれました。こんな悩みありませんか?「なぜこの筋・靭帯が痛むのか」が臨床で確信を持ちにくい動きや姿勢の評価が主観的になりがちで、再現性・説明性に限界を感じている患者に「今なぜ痛いか/なぜ改善しているか」を“見える形”で示したいそれらに対して、“超音波(エコー)” を用いた画像・動態評価は、新しい可能性を広げてくれます。本書 『理学療法超音波学 vol.1』 は、まさにその「可視化のための知恵と技術」を集めた一冊です。
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脳卒中運動学を臨床に活かすために知っておきたい視点と実践ポイント

片麻痺患者の動作について考える時、どうしても神経学的な視点に偏りがちだと感じることはないでしょうか。脳幹網様体賦活路、CPG(central pattern generator)、感覚入力……。確かに神経学的理解は重要ですが、私たち理学療法士・作業療法士は「運動・動作のプロ」です。本来であれば、運動学を軸に動作を見立て、評価し、介入へつなげる視点が欠かせません。こうした課題を感じたとき、運動学の視点から脳卒中を体系的に整理した一冊として「脳卒中運動学」は非常に頼りになる書籍です。
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マッスルインバランスを根本から整えるための実践ガイド:機能的運動療法の核心に迫る

臨床で患者の痛みや動作不良を評価していると、「どこを鍛えるか」ではなく「なぜそこに負担がかかるのか」を考える重要性を痛感します。筋力強化だけでは改善しない症状。アプローチしてもすぐ再発する機能障害。その背景には、多くの場合「マッスルインバランス」による運動制御の乱れが潜んでいます。しかし、マッスルインバランスを体系的に理解し、臨床で使える形で整理された資料は意外に少ないと感じていました。そんな時に出会ったのが、『マッスルインバランス改善の為の機能的運動療法ガイドブック』です。動作分析から治療戦略づくりまでを一冊にまとめた本書は、「現場で今日から使える機能的運動療法」を求めるセラピストにとって欠かせない内容でした。
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足関節拘縮の本質を理解する:評価と運動療法で変わる歩行とADLの質

リハビリの現場から感じる課題足関節の可動域制限は、歩行だけでなく立位バランスやADL全般に影響します。特に高齢者や長期臥床患者では拘縮が進行しやすく、治療計画の立案が難しいことも多いのではないでしょうか。運動器疾患における足関節のROM制限...
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園部俊晴の臨床『徒手療法ガイドブック』腰部・殿部・股関節・大腿編を読み解く:痛みの本質に迫るための必読書

徒手療法を学ぶ際に、解剖や病態を理解した上で実践できていますか?なんとなく筋を触って手技を当てはめるだけでは、本当の臨床家と言えるのでしょうか。リハビリの現場に立つと、腰部・股関節周囲の痛みは“構造”と“機能”が複雑に絡み合っているため、どこから評価し、どのように治療へつなげるか迷いやすい領域だと痛感します。その迷いを体系的にほどき、臨床の判断力を底上げしてくれるのが、園部俊晴氏による『徒手療法ガイドブック』腰部・殿部・股関節・大腿編です。本書は、手技のマニュアルではなく「臨床思考を鍛える一冊」として圧倒的に実用的です。
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肩関節の極意 痛み編:痛みの発生源を見極めるための一冊

リハビリの現場で肩関節痛に向き合うと、「原因がなかなか絞れない」「治療を積み重ねても痛みが残る」といった悩みに直面することが少なくありません。肩は複合的な関節構造を持ち、筋・腱・神経・関節包など、多くの組織が痛みに関与します。そのため、評価の段階でつまずくと、治療方針も曖昧になってしまいがちです。そうした現場のリアルな悩みに対して、明確な評価軸と治療戦略を示してくれるのが、本書「肩関節の極意 痛み編」です。「肩が痛い」その一言の裏に潜む多様な病態を、どのように見極め、どうアプローチするか。肩関節痛に携わるすべてのセラピストに、新たな視点を与えてくれる一冊です。
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変形性膝関節症の保存療法を深く理解し、臨床に活かすための一冊

変形性膝関節症(KOA)は、理学療法士・作業療法士がもっとも頻繁に担当する疾患の1つです。しかし、同じ「膝OA」といっても症状は患者ごとに異なり、痛みの発生機序、動作特性、筋力低下の背景、生活スタイルによってアプローチは大きく変わります。「結局、どの因子を見て、どこから介入すべきなのか?」この悩みを抱え続けているセラピストも少なくありません。そんな中で、構造的理解から評価・運動療法まで体系的に整理されているのが『変形性膝関節症の保存療法』です。膝OAを深く理解したいセラピストにとって、知識と実践の両面を強化してくれる一冊となっています。
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膝関節拘縮を正しく理解し、確実に改善へ導く一冊──『膝関節拘縮の評価と運動療法 改訂版』を読んで感じた臨床の核心

「膝が硬い」と患者さんが訴えると、つい「ではROM-ex(関節可動域訓練)やストレッチをしましょう」と反射的に進めていませんか?私自身も新人の頃、膝関節拘縮と聞くと「伸びないなら伸ばす」「曲がらないなら曲げる」と、単調なROM練習に終始していました。ですが、なかなか改善しない現実に何度も直面しました。膝関節拘縮は単なる「動かない関節」ではありません。拘縮の背景には、関節包、靭帯、筋、皮膚、さらには疼痛や神経の影響まで複雑に絡み合っています。そのメカニズムを理解せずにリハビリを進めても、患者さんにとって効果的な介入にはなりにくいのです。そんな時に出会ったのが、『膝関節拘縮の評価と運動療法 改訂版』。この一冊が、私の「膝をどう見るか」という視点を大きく変えてくれました。
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リハビリ現場で役立つ“動きの原理”を学ぶ1冊-『エッセンシャル・キネシオロジー(原書第4版)』レビュー

理学療法・作業療法の現場で、骨・筋・関節・神経がどのように連携して「動き」を生み出しているかを実感する場面は多々あります。しかし、臨床場面で「あれ、なぜこの動きがスムーズに出ないのだろう」「可動域は取れているけど筋力発揮がうまくいかない」「関節の安定性と運動性能のバランスが難しい」と感じることも少なくありません。こうした悩みを抱えるとき、運動学(キネシオロジー)の視点を改めて整理できる教科書的資料があると助かります。そこで本書『エッセンシャル・キネシオロジー(原書第4版)』に注目しました。臨床での「動きの異常」を理論的に理解し、「なぜ動かない/動きにくい」のかを裏付け付きで探る手がかりになるからです。今回は、この1冊がリハビリ専門職としてどのような知見を提供してくれるか、9段構成でじっくり解説します。