リハビリ書籍 「なぜこの痛みが起きるのか?」を解剖で読み解く ― 工藤慎太郎『運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 第2版』レビュー
臨床で筋骨格系の患者さんを担当していると、「なぜこの動きで痛みが出るのか?」「なぜこの触診位置で反応が違うのか?」と、解剖学的な“なぜ”に直面することが多いと思います。学生時代に学んだ解剖学は、骨や筋の名称を暗記するだけで終わってしまいがちですが、実際のリハビリ現場では“動きの中での構造理解”が求められます。そんな時に出会ったのが、工藤慎太郎先生による『運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 第2版』です。徒手療法を臨床で使いこなしたい方、または解剖学を「使える知識」として再構築したい方にとって、まさに実践解剖学の決定版といえる一冊です。