こんな悩みありませんか?
脳卒中患者を担当する中で、
「評価と治療が経験則に偏ってしまう」
「最新のガイドラインをどう臨床に落とし込めばよいかわからない」
と感じたことはないでしょうか。
急性期から生活期まで幅広いフェーズに関わる脳卒中理学療法では、理論と技術の両立が常に求められます。
本書『脳卒中理学療法の理論と技術−第5版』は、そうした現場の悩みに真正面から応えてくれる一冊です。
書籍の基本情報
書名:脳卒中理学療法の理論と技術−第5版
編集:原 寛美、吉尾 雅春
出版社:メジカルビュー社
発行年:2025年
判型:B5変型判
ページ数:552頁
定価:7,700円(税込)
ISBN:978-4-7583-2278-2
シリーズ名:理学療法テキスト
電子版:あり(医書.jp等)
書籍の概要と特徴
本書は、脳卒中理学療法のスタンダードとして長年支持されてきた定番テキストの最新版です。
第5版では「脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2023)」に準拠し、最新のエビデンスが体系的に整理されています。
特徴的なのは、単なる知識の羅列ではなく、「なぜその治療を行うのか」という理論的背景と、「実際にどう介入するのか」という臨床技術が一体化して解説されている点です。
初学者から経験者まで、幅広い理学療法士が自分のレベルに応じて活用できる構成となっています。
目次と各章の内容
第1章 脳卒中理学療法の基本的考え方
脳卒中理学療法の目的や役割、ICFの視点に基づく評価と介入の全体像が示されています。
臨床で迷いがちな「理学療法士として何を優先すべきか」という問いに対し、明確な指針を与えてくれる章です。
第2章 脳卒中の病態と回復メカニズム
脳血管障害の病態、脳の可塑性、回復過程について最新の知見を踏まえて解説しています。
運動回復のメカニズムを理解することで、介入の根拠が明確になります。
第3章 評価
運動機能、感覚、認知、高次脳機能、ADLなど、多角的な評価方法が体系的にまとめられています。
評価結果をどのように解釈し、治療方針につなげるかが具体的に示されている点が臨床的に有用です。
第4章 運動機能障害に対する理学療法
麻痺、筋緊張異常、協調性障害などに対する介入方法を、エビデンスとともに解説しています。
従来手技だけでなく、課題指向型アプローチの考え方も整理されています。
第5章 歩行・バランス障害に対する理学療法
歩行分析に基づく評価と治療、バランストレーニングの具体例が豊富に紹介されています。
臨床場面を想像しやすい構成で、即実践につなげやすい章です。
第6章 上肢機能障害に対する理学療法
上肢機能回復に関する最新の理論と訓練方法が整理されています。
CI療法や反復課題訓練など、エビデンスに基づく介入が理解しやすくまとめられています。
第7章 急性期・回復期・生活期の理学療法
各期における目標設定と介入のポイントが明確に示されています。
病期ごとの視点を整理することで、チーム医療の中での理学療法士の役割が明確になります。
第8章 最新トピックスと治療技術
機能的電気刺激、ロボットリハビリテーション、栄養管理など、近年注目されているトピックが取り上げられています。
今後の臨床を見据えた内容です。
第9章 臨床実践における統合的アプローチ
評価から治療、再評価までの一連の流れを統合的に整理しています。
理論と技術をどのように結びつけるかが具体的に理解できます。
読んで得られること
本書を読むことで、脳卒中理学療法を「なんとなく行う」のではなく、「根拠を持って実践する」視点が身につきます。
評価結果を治療にどう反映させるか、最新エビデンスをどのように臨床で使うかが明確になり、日々の臨床に自信を持てるようになります。
どんな人におすすめか
- 脳卒中理学療法を体系的に学び直したい理学療法士
- 新人教育や学生指導に使える標準的なテキストを探している方
- 最新ガイドラインに基づいた臨床を実践したい中堅・ベテランPT
実際に読んだ感想・臨床での活かし方
第5版を通して感じたのは、「理論と現場の距離が非常に近い」という点です。
評価項目一つひとつが、そのまま治療選択につながる構成になっており、明日の臨床ですぐ使える知識が詰まっています。
特に病期別の理学療法の整理は、担当変更やカンファレンス時の思考整理にも役立ちます。
迷ったときに立ち返る“辞書的存在”として、手元に置いておきたい一冊です。
まとめ
『脳卒中理学療法の理論と技術−第5版』は、脳卒中リハビリテーションに携わる理学療法士にとって必携のテキストです。
最新エビデンスと臨床実践を橋渡ししてくれる本書は、知識のアップデートだけでなく、日々の臨床の質そのものを高めてくれます。
脳卒中理学療法を本気で学びたい方は、ぜひ一度手に取ってみてください。


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