リハビリ書籍

「園部俊晴の臨床『膝関節』」 膝痛を“変形だけ”に還元しない、臨床セラピスト必携の一冊

膝の痛みを訴える患者さん。ふと、こんな問いを自分自身に投げかけたことはないでしょうか。「この痛みは変形性膝関節症だから仕方ない」「画像に変形があるから、この人の痛みはそれが原因に違いない」。しかし、理学療法士・作業療法士として日々臨床に立つあなたなら、痛みの背景はもっと多様で、「変形=痛み」の単純な図式では説明しきれないと感じたことがあるはずです。「園部俊晴の臨床『膝関節』」では、まさにその“定型化された思考”から抜け出し、膝関節痛を「どの組織が痛んでいるか」「力学(メカニカルストレス)はどうか」という二軸で考えるための臨床ガイドが提示されています。理学療法・作業療法の現場で「膝痛=変形」の“即断”に陥ってしまっているなら、本書が提供する「仮説を立てる」「検証する」プロセスこそが、あなたの臨床力を飛躍させる鍵になるでしょう。