この本を手に取った理由
臨床の現場で患者さんから
「ダイエットが続かない」
「リバウンドしてしまう」
といった相談を受けることは少なくありません。
運動療法の専門家として、単なる体重減少ではなく“習慣改善”としてのダイエットをどう伝えるか。
この課題意識から本書に興味を持ちました。
書籍の基本情報
書籍名:減らせ!贅肉習慣 〜理学療法士が教えるリバウンドゼロダイエット〜
著者:相馬啓太
出版社:運動と医学の出版社
発行年:2025年04月13日
定価:1760円
ISBN:9784904862841
書籍の概要と特徴
本書は「痩せること」ではなく「太らない習慣を作ること」に焦点を当てたダイエット本です。
理学療法士の視点から、身体機能・運動習慣・生活行動を包括的に見直す構成になっている点が特徴です。
特に、短期的な食事制限や過度な運動に頼らず、日常生活の中で持続可能な変化を促すアプローチは、リハビリテーション領域と非常に親和性が高い内容となっています。
目次と各章の内容
序章
ダイエットが続かない理由と“習慣”の重要性について解説。
リバウンドのメカニズムや行動変容の基礎理論に触れ、読者の認識をアップデートする導入部分。
第1章
贅肉習慣とは何かを明確化し、日常生活に潜む“太る行動”を具体的に提示。
姿勢・活動量・生活リズムなど、見落とされがちなポイントに焦点を当てる。
第2章
理学療法士が考える正しい身体の使い方を解説。
代謝効率を高めるための基本的な身体操作や動作改善の視点が学べる。
第3章
リバウンドを防ぐための運動習慣の作り方を紹介。
高強度ではなく継続可能な運動設計が中心で、臨床応用しやすい内容。
第4章
食事に関する考え方を整理。極端な制限ではなく、行動ベースで改善するアプローチが特徴。
第5章
習慣化のための心理学的アプローチを解説。
モチベーションに頼らない仕組み作りや環境調整の重要性が述べられる。
終章
“リバウンドゼロ”を実現するための総括。
長期的な健康管理としてのダイエットの位置づけを再確認する内容。
読んで得られること
- ダイエットを「イベント」ではなく「習慣」として捉える視点
- 理学療法士ならではの身体機能に基づいたアプローチ
- 患者指導にそのまま活かせる具体的な生活改善のヒント
- リバウンドを防ぐための行動変容の実践方法
どんな人におすすめか
- 生活習慣指導に関わる理学療法士・作業療法士
- ダイエット指導に自信を持ちたい医療従事者
- リバウンドを繰り返す患者への介入に悩んでいる方
- 運動療法を生活に落とし込みたいと考えている方
実際に読んだ感想・臨床での活かし方
本書の価値は「再現性の高さ」にあります。
特別な知識や器具を必要とせず、日常生活の中で実践できる内容が多いため、患者指導にそのまま応用可能です。
特に印象的だったのは、「頑張るのではなく、自然とできる環境を作る」という考え方です。
これはリハビリテーションにおける行動変容支援と一致しており、非常に実践的でした。
臨床では、運動指導だけでなく生活全体を評価し、患者ごとの“贅肉習慣”を見つけて介入する視点が重要だと再認識させられます。
まとめ
「減らせ!贅肉習慣」は、単なるダイエット本ではなく、生活習慣改善の実践書として理学療法士にとって非常に有益な一冊です。
リバウンドを繰り返す背景には、必ず“習慣”があります。
本書はその本質にアプローチし、持続可能な変化を促すヒントを与えてくれます。
臨床現場での指導力を高めたい方に、ぜひ一度手に取っていただきたい内容です。

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